「プロセッサを支える技術」が素晴らしかったので同じシリーズの本を買ってみた。プロセッサ〜のような高度な技術を掘り下げたすごい内容を期待したけどそれとは違っていた。
本書は技術の詳細についてよりも、オンラインゲームを作るのにどのような技術が必要で、それがどう使われるのかを述べている。
オンラインゲームは極めて多くの技術が使われていて、ゲームの種類別でもそれぞれ違っていた多様であることがわかった。600ページを超える分量にも関わらず技術の細部を述べるところまでに至らない。それほど多くの技術がオンラインゲームを支えていることがわかり驚いた。
本書では技術の細部に立ち入るのではなく、クライアントサーバー型の大規模マルチユーザーゲームとP2P型のマルチユーザーゲームの2類型について実際のサンプルアプリの開発過程を示し、場面場面でどういう技術がどういう目的で使われているのか、何を検討しているのかなど具体的に述べられている。
ゲーム開発がどのようにすすむのか、実際の場面で実例をもとに説明されているので何が重要かわかる。プロセッサ〜とは違ったが大変意義のあるという点では同じだった。